[ ドストエフスキー作品の登場人物一覧表 ] ドストエフスキーの小説はかなり登場人物が多い上に、名前が長くてややこしいです。一人の人物への呼び方も様々なので途中で訳がわからなくなってしまい、読者泣かせです。そこでこれから作品を読もうかな~と思っ…
『未 成 年』 (工藤精一郎 訳) 1875年(54歳) <あらすじ> 主人公アルカージイが長年離ればなれになっていた父母と再会する所から話は始まる。内部分裂に苦しむ貴族の父、幼少時の記憶のままの母、父が激しい憎悪と愛を抱く女性カテリーナ達に会い…
『 永遠の夫 』(千種堅 訳)1870年(49歳) <あらすじ>ヴェリチャーニノフという高等遊民の男が、9年前に交際していた女性の夫トルソーツキイに似た人物に街中で出会う所から物語は始まる。忘れかけていた記憶が徐々に甦り、二人は再会を喜び合うか…
『 カラマーゾフの兄弟 』1979~80年(58~59歳) 原卓也 訳 <作品紹介>ドストエフスキー最後の長編で、『罪と罰』と並んで代表作とされる場合が多い。カラマーゾフ家の父フョードルとその息子達(ドミートリィ、イワン、アリョーシャ、スメルジ…
<ドストエフスキー作品の登場人物一覧表> 『虐げられた人びと』 1861年 40歳◆登場人物・語り手「私」 ワーニャ(イワン・ペトロ-ヴィチ)25歳位、新進作家。孤児だったのでイフメーネフに育てられる。(ドストエフスキーがモデルらしい)・ ニコライ…
++ 本 26 ++ 185. 『タゴール 人と思想』 丹羽京子/清水書院/2011 著名人の生涯と思想をまとめたシリーズ「人と思想」。以前読んだ『ギターンジャリ』を思いだし、彼についてあらためて知りたくなった。悠久の時を感じる霊的な詩に惹かれ、意味ははっ…
+++ 本 25+++ 182.『東北学/忘れられた東北』 赤坂憲雄 /講談社学術文庫/2009 □1 みちのくへ再び― ちょっと東北へ行ってきました。赤坂憲雄氏の本に導かれての再訪で、なにができるか、なにをすればいいのか…長いあいだ考えていました。(三日の…
<本―24>・ 読書中:ジェーン・グドール『森の旅人』177. 『あなたの人生の物語』d テッド・チャン ハヤカワ文庫 2003年アメリカSF界の芥川賞と直木賞にあたる?ネビュラ賞とヒューゴー賞を受賞した短編集です。と言われてもすごさがわからないわたしは、…
[ 本 23] <2010年 ちょっと早い今年のベスト3> 一年に24冊読了したので、ベスト3を。。読んだ本は次のリストです――(タグを省略しているので見づらいです)142. 「国連新時代」 (評論) 外岡秀俊 143. 「むかし道具の考現学」 (解説書) 小林泰彦 144. …
本+++ 本 22+++ 知るや君 島崎藤村 こゝろもあらぬ秋鳥の声にもれくる一ひとふしを 知るや君 深くも澄める朝潮あさじほの底にかくるゝ真珠しらたまを 知るや君 あやめもしらぬやみの夜よに静かにうごく星くづを 知るや君 まだ弾ひきも見ぬをとめごの胸…
+++ 本 21 +++ + +144.『高校生のための経済学入門』 小塩隆士 ちくま新書 2003年 苦手分野第二弾!の経済。現代女性は最低限の経済知識を知っておいた方がいいですよね。お金は私も好きですし。でも働いて得るのは大変なのに、使う時は光速で消え…
+++ 本 20 +++ + ひとひらの言葉 + 「・・・結局のところ人間は、「性格に基づいて」行動するというのではまったくないからです。その人の人格が、何ごとに対しても、自分の性格に対しても、まず態度決定するのであります。」 「 精神的なものは、そ…
+++ 本 19 ++ 読んでいる本・・・吉田松陰『留魂録』 言葉がどれだけ人の思いや考えを伝えるものであるか最近よくわかるようになった気がする。松陰の遺した文もそう。活きいきとした彼の心もちと人間性を感じ、心動かされる。 秋の森や里山が、実りに…
++ 本 18 ++ 131.『キリムへの旅トルコへの旅』 渡辺建夫 木犀舎 旅の本が続きます。「キリム」とはトルコの伝統手芸の敷物。独特の文様を織り込んでいる。日本では、つづれ織りに当たる。 何かと世界の注目を浴びているイランなどの中近東は、私にとっ…
++ 本 17 ++ 120. 『流れとよどみ ー哲学断章ー』 大森荘蔵 本を持っていたものの初めて読んだ哲学者。心身問題や意識、脳と感覚などについて書かれていて、エッセイのようであり、短い哲学論のようでもあり。難しかったので理解できたのは半分くらいだ…
+++ 本 16 +++113.『野の花 三百六十五日』 池沢昭夫、池沢洋子/文化出版局/1993年 散歩しながら道端に咲く花を見たり、探したりするのが好きです。これは母から譲り受けた本。庭で育てている花や木は和ものが多く、ふだんはわたしが花瓶に好きなよ…
<本 15> 104. 『偶然性と運命』 木田元 2001年 岩波新書ドストエフスキーが最後に出ているという話を聞いて買ってあった本の、再読です。 著者はハイデガーの研究者で、ハイデガー入門書のようにもなっています。後半は難しい哲学用語も出てくるのですが…
++ 本 14 + 『ある文明の苦悶』より~ 「オク語文明の霊感は何にあるか?」「エレクトラーの嘆きとオレステースの認知」「神の降臨」/「神と人間との認知」などの感想の続き************ 『ある文明の苦悩』は後期評論集で、ヴェーユの思想…
++本 13++ 94.『こどものいた街』 井上孝治 河出書房新社 知り合いに薦められた写真集で、昭和30年代の福岡市内が撮られている。こどもが中心で、もちろん大人もいるし、街全体の風景やいろんなものがモノクロ写真で息づいている。まだ経済成長期前な…
+ 本 12 +82.『饗宴』 プラトン 新潮文庫 森進一訳 <読書メモ 1> 「愛について」と副題があり、ソクラテスを中心に男性方が語り明かす高尚な井戸端会議・・ではなく、宴会、シンポジウムです。 話はアポロドーロスという人が聞いた、人づての人づて…
◆◆ 本 9 ◆◆ 64.『戦争という仕事』 内山節(うちやまたかし) 2006年 信濃毎日新聞社 著者は群馬県上野村と東京に住みながら、畑を作り森をたずねて思索している在野の哲学者。前から著作を読みたいと思っていたので、この新刊エッセイ集と、他に『自由論』…
◆◆ 本 6 ◆◆ 41.『ブッダの世界』 玉城康四郎/木村清孝 1992年 NHKブックス この春から秋まで、就寝前に少しずつ読んでいた本です。仏教の世界は広くて深いんだろうなーと思い、私にもわかりやすい入門書があったらと探しました。本はできるだけ原典を読む…
◆◆ 本 8 ◆◆ 57.『チャップリン自伝 ―若き日々』 チャップリン/ 中野好夫訳 新潮文庫 写真がたくさん挿入されていて、子ども時代は極貧だったこと。役者としての才能はもちろん、ビジネスの手腕もあったこととか、知らなかった。 話全体が講談を聞いているよ…
◆◆ 本 10 ◆◆ 71.『アラン定義集』 神谷幹夫 岩波文庫 アランはヴェイユの先生。色々な言葉や概念についての定義はどれも明確簡潔で、文学的な表現というよりも短い哲学的な思想集という印象だ。 どの言葉も観念もアラン独自の捉え方をしていて、まず一つの…
<本 7> 49.『暗いといころで待ち合わせ』 乙一 平成14年 幻冬舎文庫 本のあらすじを読んだ時、映画「暗くなるまで待って」に似せた小説かと思い、読むのが怖くてためらった。馬鹿だったな-そんな事考えるなんて。 視力を失い静かに一人で暮らすミチルと…
◆◆ 本 5 ◆◆ 33.『宣 告』 加賀乙彦(新潮文庫) 1982年 (☆10000カウント記念…長い上に暗めな感想です。) 半年前に読み終えた時、感想がすっかり原作に吸収されてしまうような作品だったので、何かをすぐには書けなかった。犯罪や死刑について考えた以上に、死…
◆◆ 本 4◆◆ 21.『蘭の影』 高樹のぶ子 新潮文庫この人の作品は好きなのでわりと色々読んできた。品があって凛としていて、どこか官能的。人生も折り返し点に来た、もしくは終点にさしかかった女性達の物語。前の『イーストリバー…』が男性の象徴的な(と言い…
◆◆ 本 3 ◆◆ 15.『養老孟司・学問の挑戦~「脳」にいどむ日本の精鋭との論戦』 日経サイエンス社編バカの壁や唯脳論でおなじみの養老氏の名前は以前から知ってたけれど、本は初めて。物理、工学、生物などの分野で、脳に直接間接に関わるような研究をしてい…
++ 本 2 ++ 9.『聖書と終末論』 小川国男 小沢書店 小川氏はクリスチャン作家で以前から何か読みたいと思いながら、作品はまだ読んでいない。図書館の書架の周囲を回っていて、この本をふと見つけた。1997年頃(ちょうど世紀末)に、藤枝市(静岡)の文…
< 本の感想 INDEX > <図書館幻想> by K's Picture Book 拙サイトにご訪問下さり ありがとうございます本という窓をすこし開けて深遠な世界を見わたせたら・・読書や映画、美術鑑賞のささやかな感想を綴っています 2003年9月~2011年7月 (◇…印象…